各種検診補助金制度(被保険者・被扶養者)

がん検診等費用補助事業

2026年4月より、がん検診等費用補助の内容が大きく変わります。
当健康保険組合では、厚生労働省の推奨するがん検診を基本とし、加入者の皆さまにとって必要ながん検診等の費用補助をします。

がん検診の目的と利益と不利益

がん検診の目的と利益と不利益

がん検診の目的は、無症状のうちにがんを早期発見し、適切な治療を行い、がんによる死亡を減少させることです。単にたくさんのがん検診を受け、多くのがんを発見することが目的ではありません。
その理由は、すべてのがん検診には利益と不利益があるためです。
がん検診の利益・不利益について分かりやすく解説した動画をご覧ください。

ここをクリック→ 動画『 がん検診の適切な受け方 』
(出典:国立がん研究センター がん情報サービス)
 

がん検診は、がん検診の利益・不利益を正しく理解し、正しい知識を持って定期的・継続的に受診しましょう。

がん検診の利益(メリット)

  • ①早期発見・早期治療により命を守ることができる。
  • ②がん検診の対象は「症状がない人」のため、がんが早期に見つかりやすく、早期のがんはほとんどが治る。
    身体的・精神的・経済的に負担を軽くすることができる。一方、症状が出てから発見されるがんは、比較的進行した段階のことが多く、治療が難しく体に大きな負担がかかったり、生命にかかわることもあります。
  • ③がん検診を受けて「異常なし」「がんがない」と確かめられると安心できる

がん検診の不利益(デメリット)

  • ①がん検診でがんが100%見つかるわけではない(偽陰性)
    がんが小さすぎたり、見つけにくい場所や見つけにくい形の場合、がんを見逃してしまうことがあります。これを「偽陰性」といいます。がん検診は1回だけでなく、適切な間隔で定期的に受け続けることが大事です。
  • ②がん検診でがんが見つかった場合、結果的に不必要な治療や検査を招く(過剰診断・擬陽性)
    がんの中には、すごく小さく、その後も進行しないがんもあり、命に影響しないがんが発見されることがあります。これを「過剰診断」といいます。しかし、見つかってしまったがんが治療しなくても命に影響しないのかを識別するために手術などの治療を行います。その結果、本来不要な治療であっても身体的、精神的、経済的負担がかかることになります。
    また、がん検診で「がんの疑い」と判定されて精密検査を受けた結果、実際は「がんではなかった」ということも多くあります。これを「擬陽性」といいます。
  • ③がん検診の検査を受けることで偶発症を受けることがある
    検査を受けることで、まれに事故等を招くことがあります。これを「偶発症」と言います。
    検査を注意深く行っても、下記のような偶発症が起こる可能性を失くすことはできません。
    • 胃部内視鏡検査(胃カメラ):胃に穴が開いたり出血する
    • 子宮体部細胞診:子宮に穴が開いたり、出血する
    • 乳房X線検査(マンモグラフィ):X線による被爆
  • ④がん検診による心理的負担
    個人差はありますが、がん検診を受けることで心理的負担がかかります。
    また、検診結果で「がんの疑い」の場合、精密検査を受けますが、精密検査結果が出るまで心理的負担は大きくなります。

がん検診等費用補助の内容

2026年度より、がん検診等費用補助を変更します。黄色のマーカー部分の検査項目を追加します。
検査項目それぞれに対象年齢、受診間隔があります。ご自身ががん検診の対象かご確認ください。
偶数年齢とは年度末3月31日時点の年齢が、偶数年齢の方です。
例えば胃カメラの場合、対象年齢は40歳以上ですが、申込時や受診時に39歳の奇数年齢であっても、年度末3月31日に40歳に達する方は費用補助を受けることができます。
また、がん検診の補助金には、一部自己負担のあるがん検診もありますので注意事項をお読みになり、お申込みください。

検診名 検査項目 対象年齢 受診間隔 補助金 注意事項
胃がん 胃部X線検査
(バリウム検査)
40歳以上 1年に1回 全額 胃部X線検査または胃部内視鏡検査は、両方を受けることはできません。(どちらかを選択してください。)
胃部内視鏡検査を受診された方は、次回のバリウム検査を含む胃がん検診は2年後となります。翌年に受診した場合は、補助金対象外(自己負担)です。
胃部内視鏡検査
(胃カメラ)
40歳以上
(偶数年齢)
2年に1回 上限
12,000円
(鎮静剤使用の有無問わず)
子宮頸がん 子宮頸部細胞診 20歳以上
(偶数年齢の女性)
2年に1回 全額  
乳がん 乳房X線検査
(マンモグラフィ)
30歳以上
(偶数年齢の女性)
2年に1回 全額 乳房X線検査と乳房超音波検査は、両方受けられます。
乳房超音波検査
(エコー)
30歳以上
(偶数年齢の女性)
2年に1回 全額
肺がん 低線量肺CT検査 50歳以上かつ
喫煙指数600以上の方
1年に1回 上限
7,000円
喫煙指数=1日の喫煙本数×喫煙年数
大腸がん 便潜血検査 40歳以上 1年に1回 全額  
腹部疾患 腹部超音波検査 40歳以上 1年に1回 全額 2026年度まで実施。
2027年度~廃止。

(2027年度~希望者は任意検診のメンズ検診・レディース検診をご利用できます。)
骨粗しょう症 骨密度検査 40・45・50・55・60・65・70歳の女性 5年に1回 全額 2026年度に限り、40歳以上の女性はどなたでも受けることができます。
  • ※肺がん検診の胸部X線検査は、全事業所の定期健康診断に併せて行われています。

事業所の定期健康診断で実施していないがん検診等の費用補助をご希望の方へ

ご自身で検診機関を検索・予約することで、受診した場合、費用補助申請ができます。
当健康保険組合ホームページより「B がん検診等補助金申請書(被保険者用)」をダウンロードし、提出してください。
事業所にて実施している検査項目は、事業所にて受診してください。

検診名 検査項目 対象年齢 受診間隔 補助金
胃がん 胃部内視鏡検査
(胃カメラ)
40歳以上
(偶数年齢)
2年に1回 上限12,000円
(鎮静剤使用の有無問わず)
肺がん 低線量肺CT検査 50歳以上
(喫煙指数600以上の方)
1年に1回 上限7,000円
乳がん 乳房X線検査
(マンモグラフィ)
30歳以上
(偶数年齢の女性)
2年に1回 全額
乳房超音波検査
(エコー)
30歳以上
(偶数年齢の女性)
2年に1回 全額
子宮頸がん 子宮頸部細胞診 20歳以上
(偶数年齢の女性)
2年に1回 全額
骨粗しょう症 骨密度検査 40・45・50・55・60・65・70歳の女性
  • ※2026年度に限り、40歳以上の女性であれば受けることができます。
5年に1回 全額

レディース検診・メンズ検診(被保険者向けの任意検診)

事業所の定期健康診断にて実施される基本のがん検診に加え、より詳しくがん検診を受診した方に費用補助をします。
事業所の定期健康診断にて実施されている検診については対象外です。

補助金申請の流れ

ご自身で該当検診項目を受診された方は、ホームページにある「A がん検診等補助金申請書」をダウンロードし、領収書を添えて当健康保険組合まで提出してください。
補助金申請は、1年間(4月1日~翌年3月31日)通して一人1回に限ります。同年度のうちに何回かに分けて受診、あるいは複数の検診(医療)機関で受診した場合、2回目以降の申請は受付けません。
補助金申請期限は、受診した年の年度末3月31日です。年度を超えて申請することはできません。

レディース検診(被保険者の女性)

偶数年齢の女性被保険者に最大15,000円まで費用補助します。偶数年齢とは年度末3月31日時点の年齢が、偶数年齢の方です。

検診名 検査項目 対象年齢
子宮体がん 子宮体部細胞診 40歳以上の偶数年齢
子宮・卵巣疾患 経腟超音波検査 制限なし・偶数年齢
腹部臓器疾患 腹部超音波検査 40歳以上の偶数年齢
女性腫瘍マーカー
(がん診断の補助)
 採血検査
CEA、CA125、CA19-9、
AFP、CA15-3、SCC
制限なし・偶数年齢
腫瘍マーカー 疑われるがん
CEA 乳がん、大腸がん、すい臓がん、肺がん、胃がん
CA125 卵巣がん・子宮内膜症など
CA19-9 膵臓がん、胆のうがん、卵巣がん など
CA15-3 乳がん
AFP 肝がん、肝硬変、胃がん、 卵巣がん など
SCC 子宮頸がん、食道がん、 皮膚がん など

腫瘍マーカーが高くても、必ずがんであるとは限りません

炎症や良性の病気、喫煙、飲酒、年齢などの影響でも上昇することがあります。結果の信頼性に限界があり、単独でがんの有無を確定するものではありません。ご希望の方は、超音波等の他の検査と組み合わせて受けることをお勧めします。

メンズ検診(被保険者の男性)

40歳以上の男性被保険者に最大10,000円まで費用補助します。

検査項目 前立腺超音波検査、腹部超音波検査、前立腺触診検査(直腸診) 、腫瘍マーカー採血
腫瘍マーカー 疑われるがん
CEA 大腸がん、すい臓がん、肺がん、胃がん
PSA 前立腺がん
SCC 肺がん、食道がん、皮膚がん など
CA19-9 膵臓がん、胆道がん など
AFP 肝がん、肝硬変、胃がん など

腫瘍マーカーが高くでも、必ずがんであるとは限りません

炎症や良性の病気、喫煙、飲酒、年齢などの影響でも上昇することがあります。
結果の信頼性に限界があり、単独でがんの有無を確定するものではありません。
この理由により、PSAを含む腫瘍マーカーは国が推奨するがん検診に含みません。
ご希望の方は、超音波等の他の検査と組み合わせて受けることをお勧めします。

市区町村のがん検診の自己負担費用補助について

市区町村のがん検診窓口で支払った自己負担金分を補助します。
市区町村で実施しているがん検診は公費補助があるため費用が安いという特徴があります。その費用に対して、さらに健康保険組合が補助を行うため自己負担がさらに安くまたは無料で受けることができます。
また市区町村のがん検診は、がんによる死亡率を下げる効果が証明されている検診のため安心です。
がん検診内容は、お住まいの市区町村により異なりますのでご確認ください。

  • ※市区町村のがん検診と当健康保険組合で実施するがん検診の重複受診はできません。

対象

被保険者と被扶養者(任意継続を含む)

申請方法

C 市区町村のがん検診等補助金申請書」をダウンロードして記載し、がん検診の結果のコピーと領収書(原本)を添えて提出してください。