重症化予防対策事業
生活習慣病重症化予防対策
生活習慣病は、「食習慣・運動習慣・休養・喫煙・飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」のことを指しており、代表的な疾病として、糖尿病・高血圧症・脂質異常症があげられます。
自覚症状がないケースが多いため、異常値を指摘された場合に、早期に医療機関へ受診し、早期治療を行うことが重要となりますが、生活習慣病リスクが高い状態を放置しておくことで、心筋梗塞や脳梗塞、人工透析の導入などを引き起こし、加入者は自由な生活が失われることもあります。
生活習慣病の発症予防・重症化予防の流れ

当組合ではみなさんの健康維持と医療費適正化のために、以下の生活習慣病重症化予防事業(指導)を実施しています。
対象者
定期健診もしくは特定健診を受診した当健保組合に健診結果のある方
特定健診結果が特に高リスクまたは緊急を要する健診データの方で、健診後3ヵ月経っても未受診の方・・・下図参照の方
方法
特定健診の結果と受診状況(病院受診のレセプト有無)の分析結果にて、対象の方へは「受診勧奨通知」および「受診確認書」を送付しますので、「受診確認書」は当組合へ返信ください。返信および確認ができない場合には、当組合の保健師よりご連絡をする場合があります。
ご自身の健康管理のため、通知が届いた方は必ず受診をしてください。
【受診勧奨通知対象の健診項目】血圧値・血糖値・脂質値(LDLコレステロール・中性脂肪)
厚労省 受診勧奨値 |
当組合の未受診勧奨通知対象者の数値※ | |||
---|---|---|---|---|
単項目 | 総合項目 | |||
血圧 | 最高血圧 mmHg | 140以上 | 160以上 | 左記項目の健診データを 総合的にチェックして判断 |
最低血圧 mmHg | 90以上 | 110以上 | ||
血糖値 | 空腹時血糖 mg/dl | 126以上 | 140以上 | |
HbA1c % | 6.1以上 | 7.0以上 | ||
脂質 | LDLコレステロール mg/dl | 140以上 | 200以上 | |
HDLコレステロール mg/dl | 34未満 | 20未満 | ||
中性脂肪 mg/dl | 300以上 | 500以上 |
※年齢やその他の条件で変更する場合があります。
慢性腎臓病重症化予防対策
慢性腎臓病(CKD)とは、腎機能が慢性的に低下したり、尿たんぱくが継続して出る状態をいいます。自覚症状がほとんどないまま進行し、重症化すると人工透析が必要になる場合もあります。
当健保では、重症化予防対策の一環としてCKDが疑われる方に対しい医療機関への受診をお勧めするご案内を対象者のご自宅へ送付いたします。
対象者
特定健康診査等受診者のうち、eGFR※(腎臓のろ過能力を調べる数値)60未満の方、さらに尿たんぱくが(±)以上、eGFRの低下スピードが速い方で、腎機能に関する疾病が未治療と思われる方
- ※「eGFR値」とは、血液中のクレアチニン値に年齢・性別の条件を加味し推計された値であり、「60未満」で腎臓の機能の低下が疑われます。

受診勧奨通知
以下、受診のお勧め通知例

特定健康診査等の検査結果から腎臓の状態をチェックしてみましょう

緑色のステージを基準に、黄色、オレンジ色、赤色の順にステージが上昇するほど腎機能が大きく低下していることを示しています。オレンジ色、赤色に当てはまる方は、かかりつけ医に相談しましょう。(参考:日本腎臓学会編 CKD診療ガイドライン2023)
- ※糖尿病など持病をお持ちの方は主治医にご相談ください。
- ※あなたの年齢と性別、血清クレアチニン値でeGFRをチェックすることができます。
詳細は、日本腎臓病協会のページをご覧ください(新しいウィンドウで開きます)。